平等、公平
近頃はよく、「平等」、「公平」を意識する人が多いようだ。
しかし、人が求める平等や公平には、
他者との比較による感情やこだわりが
潜んでいることもあるのではないだろうか。
つまり、ある物事に対して、
「好き嫌い」や「良し悪し」という視点で見ることで、
不平等や不公平を感じるのではないだろうか。
例えば、強さとは、
何かを処理できる器が大きいということであり、
それは言い換えれば鈍感ということでもあり、
弱いということは、
逆に何かに対して敏感に反応することができるということで、
それは悪いことではなく、
何かから身を守ることにも役立つ。
すべての物事は、存在している時点で、
既に平等で公平なのであり、
もし不平等や不公平を感じたときに考えるのは、
他者と比較してどうかではなく、
自分がそれをどう感じているか、
そして、それをどう生かす(活かす)か、
ということかもしれない。