痛み
誰かや何かに対して攻撃的な行動をしてしまうとき、
その背景には、どこかに痛みを感じ、
自分を守ろうとする気持ちがあるのではないだろうか。
痛みとは、実際に病気やけがなどで体に傷を負っていたり、
体力が落ちていたり、疲れていたり、
さらに、人間の場合は、悲しみや苛立ちなど、
こころに感じる痛みも含まれるだろう。
自分を守ろうとする行為は、
誰かに攻撃的になることだけではなく、
反対に誰かや何かに頼り、依存するということもあるだろう。
しかし、結局どちらも、
一時的にすっきりしたり、気にならなくなったとしても、
自分の傷や痛みを癒すことにはなっていないのではないだろうか。
むしろ、傷や痛みを悪化させる場合もあるのではないだろうか。
痛みを感じたときは、
何によって自分が傷ついているのかを見つけ、
その原因に直接手当てをするのがよいだろう。
その手当ての方法は、
自分が安心できる環境に自分を置き、
回復することを待つのがよいかもしれない。
もし、自分の身近に痛みを感じていると思われるひとがいたら、
周りの私たちができることは、
少しでも早く回復できるよう、
安心できる環境をつくり、見守ることではないだろうか。