子どもたちに与えるもの
子どもたちは、
感じるものを、素直にそのまま表現する。
大人たちは、そういった子どもたちの姿を鏡として、
自分の判断基準や感じ方を冷静に見つめるきっかけをもらう。
大人たちがそれに気づき、
自分のあり方を常に改善していくことができたなら、
自分だけでなく、周りの人たちも、
楽しく生きていくことができるだろう。
しかし、
身近にいる大人たちが、
自分自身の素直なこころではなく、
正しさや善悪などを基準に行動し、
それを子どもたちに強いていけば、
子どもたちは次第にそれらの行動に順応し、
さらには同じように行動するようにもなる。
それはきっと後になって、
子どもたちを、そして自分たちをも苦しめる結果となって、
返ってくることになるはずである。
大人たちは子どもたちから、
数え切れないほどたくさんのものを受け取っている。
大人たちから子どもたちに与えることができるのは、
子どもたちが自分自身を見失うことなく、
幸せに生きていくことができるよう、
子どもたちのこころの中にある素直さを大切にして受けとめること、
そして、
自分自身の中にもある素直さを見出し、
それに沿って生きる姿を見せることではないだろうか。