良いと悪いの関係
私たちは、子どもから大人になる間に、
良いこと、悪いことを周りから学び、教わり、
それを元にいろいろなことを判断していく。
たくさん食べるのは良いことだ、
熱が上がるのは良くない、
もめるのは避けたほうが良い、
学歴は高い方が良い、
貯金がないのは恥ずかしい、
他の人と違うことをしてはいけない、
などなど。
ただし、
良いことと悪いことは対極にあるのではないように思う。
恐らく、実際は、判断する対象について、
好ましく感じる割合が大きいものは良い、
否定的に感じる割合が大きいものは悪い、
という、極めて主観的なもので、
普遍的かつ不変なものでないように感じる。
人の考えや主張は、時や場所が変われば、
簡単に変わってしまうことがある。
ある事柄を、
良いからやるべきだとか、
悪いことだからすべきではないということは、
思考停止して機械的に判断しているだけである。
その事柄がどんな意味を持ち、
どんな結果をもたらすのか、
俯瞰し、見届けた上で評価を下すことが大切ではないだろうか。