足すと引かれる
人の体も、
元来バランスを取る機能が備わっており、
常に適正な状態に保とうと働いている。
少し体調を崩したからといって、
安易に薬に頼っていれば、
薬があることを前提にした対応になっていく。
また、もし、その薬が必要のない処方だった場合、
体が毒とみなし、治すどころか、余計に負担をかけ、
「副作用」といわれるような症状を出すかもしれない。
子どもや他人にも、
良かれとあれもこれもと先にやってしまっていると、
自分からしようとしなくなる。
まだ早い、まだできないだろう、とさせないことは
経験して学ぶ機会を奪ってしまうことになる。
私たちは、何に対しても、
そのものが充分に遂げることができるよう、
助けとなる、環境を整えるのが、大切なことなのだろう。