忘れている「私」
ここ数日書いてきたことは、
自分が本当にしたいと思っていることをしているか、
という問い。
毎日がつらく、悲しく、むなしいと感じているのなら、
自分が本当にしたいことをしていないのかもしれない。
自分が本当にしたいこと、
つまり、本当の想いとは何なのか。
それは、
自分の「こころ」が知っている。
ただし、その「こころ」は、
たいていの人が忘れてしまっている「私」の「こころ」である。
今、これが自分だと思っているのは、
物心ついてからの「私」で、
親や周りの環境などの影響をたくさん受けた「私」。
それとは別に、幼いころの、
常識に縛られず、先入観や固定観念のない、
ありのままの「私」が自分の中に存在しているのだが、
人はいつの間にか忘れてしまうようだ。
しかし、本当は、みんな、
後者の「私」の「こころ」に従って生きていきたい、
と思っている。
だから、本当の想いとは違っていると感じると、
「感情」などを使って気づかせようとする。
何の不安も焦りもなく、楽しく毎日を過ごしている人は、
もしかしたら、
ありのままの「私」を忘れていないで、
本当の想いをしっかり感じて生きているのかもしれない。
本当の想いに気づくには、
思い込んでいないか、と自分を見つめ直し、
小さな感情の動きを感じとる、
余裕とセンサーが必要だと感じている。